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立石の甘味処「舟和」が80周年 再開発進む立石でのれんを守っていきたい

(左から)3代目店主の福田希衣子さん、2代目の福田由美子さん、スタッフの山崎妃和子さん

(左から)3代目店主の福田希衣子さん、2代目の福田由美子さん、スタッフの山崎妃和子さん

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 葛飾・立石中央通り商店会の甘味処「舟和」(葛飾区立石1)が4月で創業80周年を迎えた。

立石「舟和」80周年を記念したポスター

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 浅草の老舗和菓子店「舟和」(台東区)の唯一ののれん分け店である同店。3代目店主の福田希衣子さんの祖父が浅草舟和の店主と親戚関係だったことから、本家での修業後、立石で同店を開いた。希衣子さんの母で、2代目の由美子さんも、今も一緒に店頭に立っている。

 80周年を記念したノベルティーとして、現在、バッグ(2,650円)やマグカップ(1,650円)、コースター(5枚入り=400円)を店内で販売。80周年を記念したポスターは、地元アーティストが同店を描いた絵画を買い取ってデザインしたもので、店先などに飾っている。

 同店の名物は、「芋ようかん」(1本=180円)と「あんこ玉」(こしあん・しろあん・つぶしあん=各180円)。芋ようかんは、サツマイモと塩と砂糖のみで、つなぎなどは一切使っておらず、創業当時のままの製法で、店主の希衣子さん自らが手作りする。「同じ製法でも、人によって味が変わる。大変でも、この仕事は人には任せられない」と希衣子さん。同店では甘味などをテイクアウトできるだけではなく、店内でたてた抹茶を使った「お抹茶ハイ」(590円)などのアルコール類や軽食も提供。約30坪の店内に24席を用意する。

 希衣子さんは「再開発が進む立石だが、舟和ののれんをこれからも守っていきたい。次は100周年を目指せれば」と決意を新たにする。

 営業時間は10時~17時(木曜は15時まで)。

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