亀有の豚料理専門店「かつ平」(葛飾区亀有5、TEL 03-3628-4486)は11月3日、「豚スジみそ煮込み鍋」の提供を開始した。
同店は、オープンしてから10年近い豚料理専門店。とんかつをはじめ、国産のSPF豚を使った料理が中心。
同メニューの提供開始は、前日の2日夜に東京地方で観測された木枯らし1号の発表がきっかけ。店主の手塚太志郎さんは「本格的な冬の訪れがこないと来店客だけでなく、自分も鍋のイメージが沸かない。豚料理店であっても来店客に季節を感じてほしい」と話す。
同店では男性の1人客が多く、1人用の鍋料理も用意している。「鍋が気軽に食べたいと思っても、他店では2人前・3人前の注文になってしまう。1人でも鍋の醍醐味を楽しんでほしい」とし、「1人用の小鍋を探すのに他県に探し回るなど、十分な数を確保するのに苦労した」とも。
同メニューの特徴は、通常ミンチなどに使う豚肉のスジ部分を鍋に入れる点。「豚スジ肉は上品なだしが出るので、そこに注目した。豚のうま味を十分に引き出した鍋になっている」と自信をみせる。みそはオリジナルブレンドで、みそラーメンのみそをイメージして作った。しめのラーメンにマッチングするよう工夫を施している。
ほかにも「豚スジ煮込みカレー」(ルーのみ、250円)なども用意。手塚さんは「来店客とのコミュニケーションから生まれる新メニューが多い。常に来てくれる客にどう満足してもらうかが今後の課題。とんかつ屋だからこの程度でいいか――と思われたくない。常に料理人としての限界に挑戦してみたい」と意欲をみせる。
同メニューは夜のみの提供で980円。営業時間は11時~14時、17時30分~23時。月曜定休。