葛飾区郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥3)で9月15日、「バケツイネコンテスト」が行われた。
同イベントは5月に同館で販売したバケツ稲の参加者が応募し、コンテストを行ったもの。5月の販売会では40個を販売し、回のコンテストには約半数近くのエントリーがあった。子どもから高齢者まで応募年齢は幅は広く、参加者全員には米1キロの参加賞が贈られた。
応募のあった作品は同午前中まで来館者からの投票を受け付け、午後にコンクールの発表が行われた。
投票が最も多かった今年の金賞は、墨田区在住の小林明晴さん(75)。小林さんは昨年の同コンテストで銀賞を受賞。2度目の挑戦で金賞に輝いた。小林さんは「15歳まで実家の長野で稲刈りなどの手伝いを行ってきた。が、特に水を枯らさないことと太陽を浴びせること以外は特別肥料は与えていない。優勝を狙うというよりも稲の成長を見るのが楽しみで、毎日育てただけ」と話した。
同館民俗学学芸員のの小峰さんは「稲の成長を通して、葛飾区から消えつつある田園風景や、稲作の貴重な体験を知ってほしい。今後も多くの参加者でにぎわってほしい」と期待を寄せる。