都立水元公園(葛飾区水元公園)で6月13日、金魚展示場管理事務所による金魚の水槽展示と、無料で参加できる金魚すくいのイベントが行われ、子どもや親子連れの客でにぎわった。
同展示場は1997年まで都立水産試験場として使用され、金魚の繁殖や研究に使われていた。試験場の移転に伴い、管理が区に移されたその後も24種類、約1,000匹の金魚を展示・飼育している。
金魚すくいのイベントは今年で2回目。昨年は約360人が来場した。今年も「しょうぶまつり」に合わせて開催され、区外から参加した高校生を含むボランティアたちが会場案内や展示中の金魚の解説を行った。
参加者には持ち手のついたプラスチック製の輪に紙の膜が貼られた「ポイ」と椀が配られ、ポイが破れるまで金魚すくいにチャレンジ。水槽には7~8種類の金魚が放流され、通常縁日で見かけるものより種類もサイズも豊富で、多くの来場者たちを楽しませた。
イベントですくった金魚を持ち帰ることはできなかったが、希望者には折り紙で作った金魚を紙コップに入れてプレゼントしており、イベントに参加した子どもたちは大事そうに受け取っていた。
管理運営係の中村さんは「公園の中でも展示場は東のはずれにあり、地元区民の知名度も高くない。このイベントをきっかけに金魚に興味を持ってもらい、今後も足を運んでもらいたい」と地元客の関心に期待を寄せた。