葛飾の炭酸水製造工場、生産に追われる-猛暑やハイボール人気追い風に

自社製品の炭酸水と根本さん。

自社製品の炭酸水と根本さん。

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 葛飾区内で炭酸・サワー・ラムネなどを製造販売する水元飲料商会(葛飾区水元1)が、連日続く猛暑の影響で大量の注文を受け、生産に追われている。

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 同工場は主人である根本恵司(70)さんが1970(昭和45)年に独立した工場。社員は家族を中心に8人で、工場内には炭酸ガスを注入する数々の機械や、詰め込まれるビンなどが所狭しと置かれている。現在、創業時からのブランド「トップ」と譲り受けた「サンヨー」の2ブランドで展開している同工場。生産量は1日約1万本。工場について、根本さんは「会社というほどの規模でなく、家族でやっている自営業。1万本が精一杯の規模」と笑って話す。

 同工場は炭酸水や焼酎の割り材、ジュースなど日によって生産商品を変更し、現在は10種類近くの炭酸飲料を生産している。中でもラムネの生産は猛暑の影響で注文が多く、生産してもすぐに在庫がなくなる状況。「お好み焼チェーンなどを中心に昨年に比べて多くの注文をもらっている。最近ではラムネなど1日の生産量の限界近くまで生産している」と根本さん。

 今年は、ラムネ以上に炭酸水の生産も増加しているという。生産増加の理由について、「近年のウイスキーや焼酎のハイボールブームが追い風になっている」とし、炭酸の売れ行きについて、「レモンサワーのもとになるコンクや、焼酎ハイボールのもとになるエキスなども人気。不景気の今は焼酎などの割り材が人気になり、景気がよくなるとメロンソーダなどのジュースの売れ行きがよくなる。飲料の種類を開発し、素早く対応することで景気の悪化による売り上げ減を回避している」と40年事業を続けてきた秘訣(ひけつ)も。

 工場内はビンの殺菌用のボイラーがあり、屋外よりも高温になる同工場。暑さ対策について根本さんは「スポーツドリンクなどで水分補給は多めに行っている。社員全員がマメに摂取し、ペットボトルは1日に何本も空けるほど。水分補給は常に意識した方がいい」とアドバイスする。

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