テクノプラザかつしか(葛飾区青戸7、TEL 03-3838-5555)で10月22日~24日、「葛飾区産業フェア 農業・伝統産業展」が開催されている。
同フェアは今年で26回目。同フェアは「工業・商業・観光展」(今月15日~17日)に続いて開催されるもの。会場では、農業・伝統産業などに関連した区内の団体・企業が約60ブースを並べ、それぞれの産物や製品を展示・販売している。期間中、1階特設ステージで実演イベントや体験コーナーなども展開。長崎県五島列島や青森県津軽郡からの地方交流物産展なども開催している。
同フェアに参加している江戸木彫刻職人の北澤秀太さんは「普段は家の中で仕事をしていることが多く、人の前で見せることがあまりない。今回のフェアをきっかけに、職人の仕事や技術を見て、多くの人に伝統産業を知ってもらいたい」と話す。
また葛飾区の伝統工芸士で初の女性認定者である型紙職人の松井喜深子(きみこ)さんは「近年ではデザインを依頼され型紙を起こすなど、仕事の様式が多様化されている。今後の職人の課題として、高い技術を時代の新しいニーズに対応していくかが課題」とも。
江戸切子の製造を行っている清水硝子の清水祐一郎さんは「若手育成や後継者問題なども抱えているが、伝統産業をビジネスモデルとして成立させていかなくてはいけない。そのためには、産業に合った流通や販路の拡大など行っていく課題がある。このフェアで職人技術を広く知らしめるのはもちろん、この機会に新しい可能性を模索していきたい」とフェアの意義を話す。
開催時間は10時~17時。最終日は16時まで。入場無料。