亀有のカフェ「nagicafe+(ナギカフェ・プラス)」(葛飾区亀有3、TEL 03-3604-2887)が3月15日、「チャリティーラテ」などの提供を始めた。
提供するのは「チャリティーラテ」(550円)、「チャリティーコーヒー」(450円)、「チャリティーエスプレッソ」(450円)。3つのメニューの売り上げは全て東日本大震災の義援金に充てる。
提供のきっかけについて、オーナーの森谷渚さんは「震災後に見た、コーヒー豆の無償提供の書き込みに気づき問い合わせた。牛乳など入荷について不安要素はあるが、被災地のために少しでも自分ができることをしたいと考えた」と話す。
今回無償で同店にコーヒー豆を提供したのは、コーヒー豆の販売やバリスタ教室で講師も行っているアルティエーレ(墨田区)代表の石井護さん。石井さんは応募のあった店に自社で取り扱っている425グラム(エスプレッソ60杯分)の豆を提供する。
豆の提供について、石井さんは「小規模の店と取引することが多く、大規模店舗とは異なり営業しなくてはいけない店が多い。自社ではカフェの営業などは行っていないため、個人店や小規模な店にお願いし、より大きな募金ができるようにと考え、みんなにお願いしている」と話す。
現在、6店舗が参加しており、「東日本の店舗については節電を与儀なくされており、営業も苦しいと思う。西日本や九州などの店もぜひ参加してほしい」と参加を呼びかける。
「被災地の方々だけでなく、地元住民も多くの不安を抱えて生活をしている。チャリティーという意味合いだけでなく、ラテを飲んで安心した気分になってもらえれば。この時期だからこそ、店を営業することで、多くの勇気とやすらぎを与えたい」と守谷さん。
同店では義援金への協力も呼びかけている。営業時間は11時30分~翌1時。月曜定休。