「足立区民放送」が開局準備中-区民の声を電波に乗せて

販促用の足立区民バッヂと宮崎さん。現在「お前も足立区民にしてやろうか」バッヂは完売している

販促用の足立区民バッヂと宮崎さん。現在「お前も足立区民にしてやろうか」バッヂは完売している

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 足立区で初のコミュニティーFM局を目指す「足立区民放送」が、今年秋の開局を目指して準備を行っている。

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 同局は開局に向けた免許の申請中で、今年の秋に開局を目指し、開局準備会のメンバー10人ほどが試験放送やスポンサーの獲得などで奔走している。

 開局準備会代表幹事の宮崎誠弥さんは「今まで足立区から情報発信をしていくラジオメディアがなかった。足立区というイメージはどれもマイナスのものばかり」と足立区の印象を話す。

 足立区民について、「ほかの区と異なり、足立区民はその批判にじっと耐える奥ゆかしい人が多いと感じる。今回のラジオ開局の目的は、そんな奥ゆかしい人たちの声をメッセージが届くメディアになりたい」(宮崎さん)と開局の目的を話す。

 準備会の存在が有名になったのは、今年5月に開催されたデザインフェスタに出展したときのこと。同局のPR用に「お前も足立区民にしてやろうか」とメッセージされた缶バッジがツイッターなどで注目され、話題を集めた。

 缶バッジについては、「昨年5月に作ったものだが、用意していた数がすぐに売り切れた。メッセージについては、自虐ネタと見られるが、足立区民の評判を笑うようなおおらかな気持ちを逆説的に宣伝したかったのが目的だった」という。

 現在は放送に必要としている資金を提供してくれる企業や個人を募集している同会。現場について、「ラジオ放送の必要性は感じてくれているが、景気の悪化や震災の影響で資金が思うように集まらないのが実情。今後も区民による放送の重要さを伝えていきたい」とも。今後は「スタジオで繰り広げるだけでなく、足立区には67万の区民と60を超える商店街がある。街へ出ていき、より多くの足立区民の声を集めていきたい」と話す。

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