女性ファッション誌「Domani9月号」(8月1日発行、小学館)で「寅さんカジュアル(=寅カジ)」が特集され、ネットで話題になっている。
同誌は「いつも心に、寅さんを!」をテーマに「名ぜりふ」「マドンナ」「家族愛」「ひとり」など10項目にわたって特集し、ファッションだけでなく寅さんの生き方にも注目。その中でもベージュを中心としたシンプルな着こなしを「寅カジ」と提唱し、ゆるくてもかっこいいファッションを紹介している。
ツイッターやブログで「斬新すぎる」や「こじつけすぎる」と発売当初から話題になった同特集だが、地元柴又ではどのような反応なのか。
帝釈天に観光に来ていた埼玉県在住の40代主婦は「ファッションと寅さんという関係は全く想像できなかった。ファッション誌も奇抜なやり方をするものだ、とむしろ感心するくらい。(観光に来てみて)柴又のイメージとは遠い代官山のイメージが強い」とコメント。しかしながら、「この猛暑には丁度いいラフさ。寅さんのようなゆるさが必要な季節と時代かも」と話す。
駅前で飲食店「かなん亭」(葛飾区柴又7)のスタッフでDomani世代である菅波桃子さん(30)は読んだ感想として、「外出するときにいつも気を張っていては疲れてしまう。寅カジのようにどこかゆるさがありながら、シンプルでポイントはしめるファッションに共感が持てる。柴又にはいない格好だが、最近は若い主婦や女性も多くこの街に住むようになり、このようなファッションも増えると思う」と話す。
柴又の名物寅さんについては、「映画で見ていると、好きな人と一緒になりたいというよりもマドンナのことを考えて行動をする人。思いやりと情熱のある人。だから今の世代にも愛されるキャラクターなのでは」(菅波さん)と、長年愛される理由についても話す。
同誌は全国の書店で販売中。価格は700円。