葛飾区奥戸にある宝蔵院(葛飾区奥戸8)の境内に咲いたヒガンバナが現在、開花のピークを迎えている。
同地のヒガンバナは先代の住職によって植えられて、現在で約30年間咲き続けているもの。現在の住職である柏原慶順さんもヒガンバナの育成に取り組んでおり、現在は「詳しく数えたことはないが、1000株以上は境内に咲いているのでは」と話す。
境内には先週初頭から咲き始めた赤のヒガンバナのほか、黄色や白のヒガンバナも鑑賞することが可能。現在はピークを迎え枯れ始めたヒガンバナも多いが「本来彼岸前後に開花するが、ここ数年猛暑の影響か開花のタイミングが2週間ほど遅れている。現在はもう散り始めた株も多く、今週末で最後と思う」とも。
境内では写真愛好家やヒガンバナの見物に現在も多くの人が集まり、写真愛好家の作品は境内の一部に飾るなど、目を喜ばせる仕掛けも。この日、ヒガンバナを訪れた区内在住の70代の女性は「ここ数十年その姿を見に、数キロ歩いて見学に来ている。2週間前に訪れたが、その当時はまだ咲いていなかった。今日は少し過ぎたくらいだが、毎年の風景が見られてとても満足」と話す。
現在は住職である柏原さんと手伝いに来るシルバー人材センターのスタッフでヒガンバナの維持・繁殖を行っている同寺。今後については、「この寺のヒガンバナは絵になるという写真愛好家も多く毎年足を運んでくれる。今後も区内の名所としてより多くの人が見て喜ばれるように育成していきたい」と話す。