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葛飾「東京和晒創造館」に手拭いギャラリー、コレクション160点展示

昭和初期の手ぬぐりと滝沢さん(左)と、豊田さん。

昭和初期の手ぬぐりと滝沢さん(左)と、豊田さん。

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 東京和晒創造館(葛飾区立石4、TEL 03-3693-3334)で1月14日から、「豊田コレクションおめでたづくし手拭展」が開催される。

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 1889(明治22)年から幅綿布晒の生産・販売を中心に事業を行ってきた東京和晒が運営する同施設。昨年8月にオープンした体験フロアに続き、新たにギャラリーが1月に新設され、今回は創造館全体をオープンを記念して同展を開く。

 同展では、日本の手拭いコレクター豊田満夫さんの手拭いを展示。豊田さんが所有する手拭いは江戸時代からのものも含め約1万点を数え、その数は世界最大といわれている。

 約100平方メートルのギャラリー内には、コレクションの中から約160点を展示。今回のテーマは「おめでたづくし」とし、お正月にちなんだ縁起物などを並べる。

 コレクションについて、豊田さんは「私自身が綿加工卸に15歳で就職し、そこで勉強として収集したのが始まり。日本では手拭いをあいさつに使う例が多く、多種多様な模様が存在する。集めているうちに気付けば半世紀が経過した」と話し、今までのコレクションの総額は「一戸建てが建つ程度」と笑う。

 今回の展示物について、「江戸時代からの古いものから、新年のあいさつに八百屋や魚屋が使ったものなども多くそろえた。時代によって表現のスタイルや染色方法が異なり、色とりどりの顔を見せてくれる」という。見どころとして、「八百屋や魚屋、どの職業が手拭いが出したのかが、模様と文字に隠されていたりする。その手拭い作者の“謎かけ”に耳を澄ませるのも手拭いの面白い部分」とも。

 同館の瀧澤一郎館長は「現在工房を運営しており、多くの利用客が手拭い作りを体験し、その中で数名が作家としてデビューすることもある。このギャラリーを開いたのは、そうした作家志望の人口を増やすことで手拭いの文化の拡大と作家を育成し、雇用を拡大することを目的としている。多くの作品の目に触れることによって、さらなる創作活動を育んでいきたい」と話す。

 開館時間は10時~17時(完全予約制)。入場無料。展示は3月20日まで。

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