亀有のギャラリーで寄席-蝶花楼馬楽さんが古典2席を披露

集まった観客に落語を披露する馬楽さん

集まった観客に落語を披露する馬楽さん

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 ギャラリー欄柯洞(らんかどう=足立区中川4、TEL 03-3628-6110)で7月26日、「欄柯洞寄席」が行われた。寄席では蝶花楼馬楽(ちょうかどうばらく)さんが「刀屋」「千早振る」の2席を披露した。

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 前回の寄席で披露した「花見小僧」の続編にあたる「刀屋」は、大店の娘・おせつとかつての奉公であった徳三郎の話。通常はテレビなどの放映時間の問題で短縮されがちのネタだが、今回は余すところなく30分の落語を披露。馬楽さんの寄席を楽しみに事前に予約した20人が熱心に耳を傾けた。馬楽さん「下町の寄席だけあって、どれも熱心に聴いてくださる。はなし家としても非常にありがたい場所」と話す。

 馬楽さんは、落語協会所属の古典落語を得意とする本格派落語家として知られている。1991年に現在の蝶花楼馬楽を襲名し、古典の人情ものを得意としている。今回の刀屋も、徳次郎の心情をとらえた表現は、多くの観客に感動を与えた。

 寄席を主催した支配人の吉田さんは「年に4回行う計画で開いており、今回は3回目。どの回も小規模ながらお客様は常に満席状態。今後も本格落語の面白みを地元の人に伝えるきっかけにしていきたい」と意欲をみせる。

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