かめありリリオホール(葛飾区亀有3)で3月28日、元Jリーガーの北澤豪さんと漫画家・高橋陽一さんの講演会「南葛SC~夢のはじまり~」が行われ、併せて、今シーズンの目標や女子チームとフットサルチームの名称も発表された。
昨年12月に発足した社会人サッカーチーム「南葛SC」のファン獲得が目的。青木克德葛飾区長の南葛SC名誉会長就任式も行われた。区長は「サッカーには環境が大切。葛飾には現在7カ所サッカー場があるが、さらに増やして元気にサッカーできる環境を整えたい」と宣言した。南葛SCに対しては「翼くんにあやかって、日本はもとより世界的に有名になってほしい」とも。
この日発表された女子チームの名称は「南葛SCウィングス」。2020年の東京オリンピックでなでしこ入りを目指す。フットサルチームの名称は「南葛SCマレパラーダ」。2015年関東2部リーグに上がることを目標とする。
講演会では、「キャプテン翼」作者の高橋陽一さん、南葛SC総監督の向笠実さん、日本サッカー協会理事を務める北澤豪さんの対談に注目が集まった。漫画の制作秘話や北澤さんの高校時代のエピソードが明かされたほか、南葛SCに対する夢も語られた。
高橋さんは「南葛SCは僕の夢そのもの。今後このチームがJリーグを目指すという夢を皆で一緒に見ていきたい」と話し、北澤さんは「今日は修徳高校のサッカー部員も参加している。南葛SCがJリーグに加入した時には彼らが主力になるかも。夢があれば個人が変わり、部活が変わり、街が変わる。夢を持って頑張って」と語りかけた。
講演を聞いた修徳高校のサッカー部員の男子は「先輩である北澤選手の話を聞けて勉強になった」と振り返る。長男を南葛SCジュニアに入会させた女性は「皆で一からスタートするという意識を共有できて良かった。子どもの成長とともに南葛SCの成長も楽しみたい」と話していた。