葛飾区のハウスメーカー「セイズ」(東京都葛飾区立石6)の「zero-e(ゼロ・イー)」が2月、国土交通省の外郭団体「日本地域開発センター」が選定する「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2014」で優秀賞を受賞した。
大手ハウスメーカーを除く、地域企業では同社が受賞した同賞は、2020年の省エネルギー性能義務化に向けて、「建物の躯体(くたい)と設備を一体として捉えた省エネルギー性」の評価を行い、優れた住宅を表彰するもの。省エネやCO2削減などへ貢献する住宅の普及と、質的向上促進を目指し、トップランナーとなる企業を表彰して、省エネ技術の普及を促す。
社長の及川達也さんは、住宅の省エネルギー新基準が義務付けられることが発表される前から、ドイツを中心にヨーロッパ諸国を視察し、住宅の気密性能に着目してきたという。同社にその建築技術を取り入れることで、自然エネルギーを最大限に生かし、「energy(エネルギー)」「zero(ゼロ)」の思いを込め自社ブランド住宅「zero-e」を立ち上げた。
同社では、家は購入した人の子や孫に代々受け継がれて行くものであり、建てた企業がその地域に存在し続ける限り、家が無くなってしまうことはない、という方針を持ち、地域に根差した事業展開を行っている。
及川さんは「世界でナンバー1のハウスメーカーを目指すことで、地域の人々に安心した暮らしを広く提供し、地域から長く愛され、必要とされる企業でありたい」と話す。