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堀切のアートギャラリーでライブペインティング 来日作家もギャラリーに喜び

迫力のライブイベント どんな絵になるのか

迫力のライブイベント どんな絵になるのか

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 堀切菖蒲園駅近くのアートギャラリー「HHH gallery(エイチ・ギャラリー)」(葛飾区小菅2、TEL 03-6662-9331)で4月26日、イギリス人イラストレーター・ジェームス・ジャービスさんによるライブペイントが行われた。

都内を歩いてスケッチした絵をもとに完成した壁画 

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 ジャービスさんはロンドン在住で、大手企業のイラストなどを手掛けるイラストレーターとして世界的に知られる。今回は15年ぶりとなる日本での個展開催に合わせオープニング・レセプションとして同パフォーマンスを行った。

 ジャービスさんはこの日、ギャラリー隣のスタジオスペースに用意された巨大な壁に向かい、グラフィティー用スプレーで描画。都内の公園を描いたスケッチを基に淡々と迷いなくイラストを描き、1時間ほどで完成させた。当日は、観客約350人がアートの生まれる瞬間を静かに見守り、完成の瞬間は拍手と歓声が上がった。

 イベント後はサイン会と握手会が行われ、スタジオスペースの外まで長蛇の列ができた。ジャービスさんは描き終えたばかりの疲れも見せず、2ショット撮影にも応じていた。ファンが語る熱い思いを受け、笑顔で真摯(しんし)に答える姿も印象的だった。

 ジャービスさんは今回のスプレー缶での描画について、「新しいアプローチで臨んだ今回の挑戦は本当に楽しかった」と語り、「いったん描き始めたら、正直オーディエンスのことは考えなかった。むしろ、自分が今何をしているか意識しなかったくらい」と、没頭していたことを振り返った。

 15年ぶりの日本での個展については、「日本の皆さんと私のアートがまた強く結び付いているなと実感できたし、何より東京で展示できてとてもうれしい」と、喜びをかみしめていた。

 アーティスト自ら運営に参画する同ギャラリー。ジャービスさんの目から見てもその活動は称賛に値するものだとし、「アートシーンの中では未開拓の場所に自分たちでギャラリースペースを創り上げたJunko、HAROSHI、USUGROWに拍手を送りたい」と、同ギャラリー立ち上げに関わった3人の独立精神をたたえた。

 葛飾の街の印象を聞くと、「東京の、いわゆる流行の先端を行くような一面とは違い、いろいろな人々が日々生活し、『生きている』ことを間近に見られて本当に良い経験になった」とジャービスさん。滞在中、おいしいラーメン店もたくさん発見したようだった。

 開廊時間は12時~20時(土曜・日曜・祝日のみ)。現在、ジャービスさんの作品50点以上を展示し、今回ライブペイントした壁画の展示も検討しているという。5月31日まで。

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