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お花茶屋のカフェで「ハタオリ・ワークショップ」

自由な感性で織る「さをり織り」

自由な感性で織る「さをり織り」

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 葛飾区お花茶屋の「ohana cafe」(葛飾区お花茶屋1、TEL 03-6312-5060)で5月28日、「ハタオリ・ワークショップ」が開催された。講師はフジクラマサミさん。

講師のフジクラマサミさん

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 カフェの1席を使っての同企画は、1日4人限定で機織りを体験する内容。90分間、マンツーマンの指導でストールを織る。幅50センチほどの「織り機」に縦糸があらかじめ準備されており、参加者が横糸を選んで織り込んでいく。昔話の「鶴の恩返し」のように、「トントン、カラリ、トントン、カラリ」とリズミカルな音が店内に響く。織り機を使う機織りの中でも「さをり織り」は城みさをさんが提唱したもので、細かい決め事がなく、感性のままに織って行く自由さが人気。障がいを持った人にも愛好者は多い。

 参加者は談笑しながらも、時に真剣な表情で取り組んでいた。今回はグリーン系のストールに挑戦。「同じ糸を用意しても、作る人らしい個性的な作品が生まれる。楽しそうな笑顔を見るのがうれしい」と講師のフジクラさん。

 始まりは2年前。同店に訪れたフジクラさんが「ワークショップをやらせてもらえないか」と話したのがきっかけという。「フジクラさんの人柄がよく、信頼できると思った。現代にはなくなってしまった機織りをやってみるのも面白い。手間を掛け、心を込めてものを作る心意気に引かれた」と、店主の萩原美佐子さんは当時を振り返る。以来、不定期に開催してきたワークショップだが、マンツーマンでじっくり指導することも受け、リピーターが増加。参加した木村恭子さんは2回目の参加。「新しい技を教えてもらえた。その日の気分で自由に織っても、その日らしい作品にまとまるのがうれしい」と語る。

 「さをり織りは、作る人によって個性がはっきり出るところが面白い。楽しんでもらえてよかった」と萩原さん。フジクラさんは「機織りをカジュアルに楽しんでほしい。やってみたいという声があれば、どんどん出張したい」と抱負を語る。次回は7月ごろの予定。

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