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葛飾「郷土と天文の博物館」で宇宙飛行士・油井亀美也さんとリアルタイム交信

インタビューを受ける宮本万璃さん(写真奥)、小倉晴乃さん(写真手前)

インタビューを受ける宮本万璃さん(写真奥)、小倉晴乃さん(写真手前)

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 葛飾区郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥3)で11月10日、「ブラザーアーストーク~JAXA 油井宇宙飛行士とリアルタイムで交信~」が行われた。主催は名古屋市科学館(名古屋市中区)

無重力の中で交信する油井亀美也さん

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 同イベントは名古屋市科学館ほか全国6カ所のプラネタリウムをテレビ会議システム「OmniJoin(オムニジョイン)」でつなぎ、国際宇宙ステーション(ISS)で長期活動を行っている油井亀美也さんとリアルタイムで交信するというもの。関東で唯一の会場となる同所での参加者は150人。事前の募集では302人の応募があったという。

 ISSとの交信時間は30分で、全国から選ばれた10人がそれぞれ、リアルタイムで油井さんへの質疑応答を行った。同会場では宮本万璃さん(小3)、小倉晴乃さん(小6)が油井さんと交信した。

 宮本さんの「油井さんは宇宙にいて家族とどうやってどのくらいお話ししますか?」という質問に対し、テレビ電話のような機械で家族とは週に1回程度話をしているほか、メールも使えるので意外に寂しくないと話した油井さん。「すぐに地球に帰って会いに行けないのは不便ですけどね」とも。

 小倉さんは「事前に細かいシミュレーションをされていたと思いますが、実際に宇宙にいってみなければ分からなかったことは?」と質問。「やっぱり無重力の環境」という回答とともに、手持ちのマイクを浮かせたり、自身も船内の壁を歩いたりするなどのパフォーマンスを披露しながらも、無重力になれるまでに最初の1週間くらいは戸惑ったという。「1カ月たった後、100日たった後、さらに体が適応してきた感じがある。手足を使って自由に動けるようになった」と経過も説明した。

 油井さんは地球に向けて、「私も宇宙ステーションで100日を越えて色んな成果も上げてきたと思う」とし、「これから最後、ラストスパートで頑張っていきたい。引き続き応援をよろしくお願い致します。一緒に夢に向かって頑張りましょう」と締めくくり。膝を抱えてクルクル回る油井さんの映像に会場からは拍手が送られた。

 最後に、同所学芸員の新井達之さんが「今晩感じた宇宙、そして地球。ぜひ忘れないでいただきたい。宇宙から見た地球の様子、それを思い出すときっと、これまでとは全く違う世界が見渡せるのでは」と話し、イベントは幕を閉じた。

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