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葛飾区郷土と天文の博物館で「かつしか宇宙塾ジュニア」学習の流れを作るために

子どもたちの様子

子どもたちの様子

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 葛飾区郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥3)で、「かつしか宇宙塾ジュニア」が、12月19日に開講された。参加者は、区内小学校から119人。主催は同博物館。

プラネタリウムに投影

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 同塾は、区内の小学4年生を対象とした天文講座。5年前から行われている。区内の小学校に通達し、各校から5名を選抜して行う。小学校5、6年生向けの「宇宙塾」の前段階として企画・構成されており、「宇宙塾ジュニア」から「宇宙塾」へと、引き続き受講する児童が多いという。目的は、理科好きな子どもを育て、宇宙、天文に関する知識欲を満たすこと。また、段階的に天文に関する学びを深めていくため。企画の経緯について、同館学芸員新井達之さんは「本区には、科学教育センターがあり、子ども向けの実験教室などを行っているが、天文分野がない。天文の博物館として、そこを担うべきだと考えた」と話す。

 内容は、「とてもまぶしく輝く星」「みんなも見たことがあるあの天体」「地球の兄弟星」「みんなのお誕生日星座」「みんなのリクエスト」の全5回。第2回では、「月」について学んだ。講座を担当する井内麻由美さんは「クイズを交えたり、身近な話題を取り入れたりして、小4生の興味を引くよう工夫している」と話す。「星の話は、教科書には載っていない面白いことがたくさんある。それを伝えられるのは、専門スタッフのいる博物館だからできること。プラネタリウムやコンピューターグラフィックスを使いながら、多角的に学ぶ意欲をサポートしたい」と語る。館内からは、終始、笑い声やどよめき、驚きの声などが、あちこちから聞かれた。

 参加した水元小の三上結已さんは、「社会科見学で博物館に来て、楽しそう、こんなところで勉強できたらいいなと思ったので、宇宙塾に申し込んだ。今日の勉強も楽しかった」と話した。また、細田小の岡田瑞樹さんは、「宇宙に興味があった。月に降りて観測してみたい」と語った。

 また、送迎のために来館している保護者を対象とした「おとなのための宇宙塾」も開講されている。こちらは、同館の天文ボランティアが担当。「内容は、児童たちが受けているものと同じ。家に帰ってから、宇宙の話で盛り上がってもらえたら」と新井さん。「子どもから大人まで、地域の社会教育の場として、学びの流れを作り、サポートしていきたい」と意欲を見せた。

 同塾は、一般公募はしておらず、今年の募集は終了している。

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