エアギター日本王者が世界大会から帰国-チャンピオンはタカラトミー社員

本社前でポーズを決める工藤さん。エアギターについては「奥深いもの」とも。

本社前でポーズを決める工藤さん。エアギターについては「奥深いもの」とも。

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 フィンランドのオウルで8月22日深夜(日本時間)に開催された「エアギター世界選手権」に日本代表として出場したMAYさんが、11位の成績を残して帰国した。

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 日本では初の女性チャンピオンとなったMAYさんの本名は工藤芽生さん。工藤さんは現在タカラトミー(葛飾区立石3)の企業広報担当として活動している。

 工藤さんは青森県出身の26歳。地方局のアナウンサーを勤めている両親の影響もあり「表現する、というものが常に身近にある家庭だった。幼いころからミュージカルや演劇を多く見る機会があり、次第に表現する仕事を意識していた」(工藤さん)と振り返る。

大学時代には自身も演劇を学ぶ経験も。工藤さんは「自分は150センチの小柄なので、男性たちのダイナミックな動きに不利。演劇を通じて得た表現力が今回の日本チャンピオンになった大きな要因。また激しい動きにも耐えうる身体づくりをするためにジムに通っている。一見遊びに見えるかもしれないが、エアギターは過酷な競技」と話す。

 エアギター奏者になったきっかけは工藤さんが同社から販売された「エアギターPRO」の販売広報を担当したことから。上司や同僚のすすめもあってエアギターの予選に応募し、最初の年ながらも国内8位に入賞。女性初のファイナリストとなった。

 しかし「自分で納得ができない結果」という思いから翌年も参加を決意。2年目になる昨年は準優勝に。コンテスト終了後には引退を考えたことも。しかし、周囲の応援や励ましを受けるうちに「周囲の声援に応えられるようになりたい。最初は業務だったが、今回はその気持ちに恩返しをしたい」という気持ちから再度出場。大会1カ月前の決断で当初不安もあったが、猛練習を再開した。

 曲選びも同社の同僚が選曲・編曲が担当。今年のテーマ曲をニルヴァーナにし、「より激しい動きで世界に通用する選曲。自分の表現力だけでなく、多くの人の支えのおかげでここまで来られた」。結果、日本で初の女性チャンピオンに輝き、世界大会出場を果たした。

 世界大会に出場した感想については、「1万人もの多くの来場者が自分を見に来たと思うと感動した。出場者のほとんどは純粋にエアギターを楽しみに来た人ばかりだった」と話す。来年以降については、「まだ白紙。ただ世界で体感してきた『エアギターを楽しむ』という感覚を大事にしたい」と次回以降の出場に含みを持たせた。

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