葛飾エフエム放送(=かつしかFM、葛飾区立石5)で8月30日から、中学生による職業体験が行われている。
区では中学2年生を対象に職業体験を実施。区内で営む農業・商業・工業など実際の現場で研修を積んで、教科書では味わえない実際の仕事を学ぶ。
同局は中学生の職業体験を取り込んで5年ほどになり、年に数回生徒たちを受け入れている。今回は葛飾区立一之台中学校の谷口慶季君(中2)と、富田洸樹君(中2)の2人が参加した。
同局を選んだ理由について、2人は「テレビよりもラジオを聴く機会が多く、ラジオ局ではどんな人たちが働いているのか知りたかった」(富田さん)、「テレビと異なりラジオ番組はニュースやバラエティー、音楽が一つの番組で行われている。いつかは自分もラジオ局で働きたいと思っていた」(谷口さん)と話す。同局の斉藤浩輝ディレクターは「いつもは女子生徒が多いが今回は男子生徒のみ。普段と異なりとても元気で真剣な2人だ」とコメントする。
職業体験は全部で4日間のカリキュラムで、同局では4日目の生放送に向けてラジオ局の仕事を体験しながら学んでいく。3日目には実際葛飾区役所の広報課まで足を運び、インタビュー録音を行った。インタビューに応じた広報課長の坂井保義さんは「自身も数十年前の同校の卒業生。同じサッカー部という経歴など共通点が多い。ぜひインタビューに協力したい」と収録前に話していた。
インタビューでは葛飾区で働く人びとの構成や仕事の割合などを質問。広報課の仕事の内容などの質問に対して丁寧に返答する坂井課長。「普段は質問や取材など多いが、実際マイクを向けられると緊張する」とほほ笑む。
取材を終えた2人は「元気にてきぱき話さないと焦ってしまう。本番前はもっと話せると思ったが難しかった」(富田君)、「簡単にできると思ったがそういかなかった。とても緊張した」(谷口君)と、それぞれ振り返った。
インタビュー後、坂井課長からは「学生時代のうちにぜひさまざまな経験を積んでいってほしい。苦難を乗り越える経験を積んでいき、仕事への興味を湧かせてほしい」と、出身校の後輩にエールを送った。
インタビューの模様は2日14時過ぎから生放送の予定。