冬至の12月22日、葛飾区内で冬至にちなんだ行事が行われている。
亀有駅に近い「大谷田温泉明神の湯」(足立区大谷田1)はこの日、毎年ゆず湯を用意して来場者をもてなした。開店の10時からゆず湯目当てに多くの常連客が季節の風呂を楽しんでいる。利用客の一人は「毎年の恒例行事で、いつも通っている。一年の疲れをここで洗い流して新年を迎えたい」と話す。
同施設の柴谷俊二副館長は「毎年多くのゆずを購入するだけでなく、館内で自生しているゆずを使っている。購入するよりも香りと色がよく、多くの利用客に喜んでもらっている」と話す。
昔からカボチャを食べる風習もあるとされる冬至。区内の飲食店に地場産の野菜を卸している「関口青果店」(葛飾区柴又1)には朝から、カボチャを求める客が訪れている。同店の関口節子さんは「カボチャはじっくり煮込んで作るのがおいしいため、多くの常連は昨日や一昨日のうちに購入しており、今日はピークを越えた感じ」と話す。
近年は「若い人はカボチャやゆず湯の風習を重要視しないのか、売り上げは減少している。カボチャはビタミンや栄養の多い野菜。伝統の中には先人の知恵が多く含まれている。ぜひ次の世代にも伝えていきたい」と話す。