強い寒気の影響で23日夜から翌未明まで雪が降り続き、葛飾周辺でも積雪を観測した。
23日19時ごろから亀有駅周辺では雨から雪へと変わり、帰宅する住民たちの足に影響を与えた。
亀有駅近くでワインを中心に販売する酒販店「酒匠T-STYLE.」(葛飾区亀有3)の高澤浩昭さんは「夕方までは来店客が多かったが、雪が降り始めた20時以降の客足はさっぱり。遅い時間になると店の前の人通りもほとんどなくなった」と話す。
雪は24日4時ごろにやんだが、路面の凍結が発生し、消防庁によると10時まで積雪などが原因とみられる緊急搬送は53件あった。担当者は「これからまた多くの事故が予想される。日陰など凍結が予想される場所は十分注意してほしい」と注意を促した。
24日朝になると亀有周辺は快晴になったが、凍結による渋滞などで通勤の足に影響が出た。バス停で待つ20代の女性は「昨日から大雪の予報があったので、今日は午前中休暇をもらって時間に余裕をもって出勤している。自分は北陸出身だが、東京は雪が降ると大幅に交通が乱れる。余裕を持って行動してもなかなか思うようにならない」と話す。
亀有公園(亀有3)に設置されている「ダブルピース両さん像」にも午前中うっすらと雪が積もった。雪化粧した両さんの姿を撮影していた30代の男性は「青銅1色では味気ないが、季節によって化粧するのも味がある。雪は不便なことが多いが、景色が一変する楽しみもある」と風情を楽しんでいた。