寅さん記念館(葛飾区柴又7)で3月31日、「笑って学ぼう 葛飾お笑いライブinよしもと」が開催された。
吉本のお笑い芸人と葛飾のご当地ヒーロー「ゼロング」が出演する同イベント。当初は同館の中庭で行う予定だったが、強風と雨のため急きょ館内へ移動。館内には親子連れから高齢者まで幅広い観客が集まった。
先にステージに立ったゼロング一座は、柴又にちなんだストーリーを披露。柴又の地名にちなんだ必殺技を披露すると会場から歓声が沸いた。今回のイベントに関して、ゼロングの生みの親である設楽安男さんは「小道具を購入しに参道を午前中歩いていたが、とても温かい対応をしてもらった。イベントにも多くの人が集まってくれてうれしい。今度は参道などを使ったイベントを開いてみたい」と話す。
イベントではお笑いタレントの鉄拳さんや、おしどりの2人など5組が芸を披露。鉄拳さんは寅さんをモチーフにしたネタなど3本を披露した。テレビ番組やユーチューブで自身のパラパラ漫画が人気を集めている鉄拳さん。近年注目されていることについては、「とてもうれしい。ありがたいこと」と控えめに話す。
控室でゼロングを見た鉄拳さんは「全国で仕事をしているが、ご当地ヒーローに会ったのは初めて」とコメント。ゼロングの完成度について、「とてもよくできている。自分が間に入ると怪人みたいだ。自分もヒーローになってみたい」と話した。
それを受けて設楽さんは「今後もヒーローを増やしていきたい。ぜひゼロングに参加してほしい」とスカウトするも「事務所の問題もあるので…」と苦笑いで答えた。
イベントを企画した区観光課の担当者は「今までにない若い観客が記念館に訪れ、新たな可能性が見いだせたと思う。今後もさまざまなコラボレーションを行っていきたい」と話す。