4月1日、葛飾区の観光ガイド冊子「葛飾読本」の配布が始まった。発行は一般社団法人葛飾区観光協会。
制作期間は約半年。区内を9カ所に分類し、観光スポットのほか、地元で人気の飲食店などを紹介。冊子に関わる取材件数は約120カ所に上ったという。
冊子の制作にあたって斎藤勝治会長は「区内には飲食店や寺社仏閣だけでない、まだ知られていない行事や施設、サービスが多く存在する。この冊子とインターネットサイトの公開により、多くの魅力を発信し、紹介していきたい」と話す。
誌面では、中小企業や店舗を体験見学できる「わが町の社会科見学」企画や、立石の飲み屋を実際に「はしご」しながら魅力を話す対談、お土産品を案内する特集なども掲載。高田紙器(葛飾区堀切3)の技術を使った観光協会キャラの「モンチッチ」が飛び出すポップアップなどの工夫もしている。
制作を担当した別役ちひろさんは「両さんと寅さんが有名な葛飾だが、ネットでも話題になったハンバーガー店や、歴史のある銭湯や女性の羽子板職人など、奥深い情報がある。その魅力に触れ、葛飾に足を運んで楽しんでほしい」と思いを語る。
現在は区内観光アンテナショップなどで配布しており、同冊子を手にした埼玉県在住の観光客の男性は「かなり読み応えのある本で驚いた。今日はたまたま柴又に花まつりで来たが、この冊子に載っている店も回りたいと思った」と話した。
観光協会の広報担当者は「現在は一部の施設や区内で配布しているが、今後は国内の観光地などと一緒に葛飾区の情報発信ツールとして活躍してもらいたい」と期待を込める。
問い合わせは下町や(柴又7、TEL 03-3650-9876)まで