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柴又帝釈天の節分会に1万人-モンチッチも豆まきに初挑戦

大勢の参加者を前に豆をまくモンチッチ課長

大勢の参加者を前に豆をまくモンチッチ課長

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 柴又帝釈天(=題経寺、葛飾区柴又7)で2月3日、節分会豆撒(まき)式が行われた。

モンチッチポーズをきめる臥牙丸関と蓮台山関

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 節分に合わせて、境内の特設ステージで豆まきが行われる同行事。開始前には、60年以上続き、当時の歌舞伎役者によって作られたといわれている問答が披露された。

 地元商店街の青年を中心に1週間以上前から練習を重ねてきた問答は、災害をもたらす赤鬼と、疫病をもたらす青鬼が侵入し、帝釈天(たいしゃくてん)の使いである神猿(かみざる)が追い返すもの。長年受け継がれて生きている伝統行事について、青鬼役を務めた石川幾生さんは「大変緊張した。せりふが日常使うものと異なり、とても苦労した」と話した。

 節分問答が終わるとステージ上に裃(かみしも)を着けた来賓が詰め掛けた参拝客に豆の入った福袋をまいた。当日は2回に分かれて豆まきが行われ、ゲストには映画監督のすずきじゅんいちさんや、グルジア出身で前頭4枚目の臥牙丸関などが出席。地元町会の年男・年女などの参加もあった。

 この日は5年ぶりの日曜日の開催とあって、会場には各回約5000人が集まり、境内では一時交通整理などを行うほどの混雑となった。豆まきはステージの上から投げられ、中には傘を逆さにして待ち受ける女性の姿も。豆まきに参加した葛飾区内の小学生男児は「帝釈天の豆まきには当たりがあり店の賞品がもらえるので毎年通っている。今年は当たりがなかったが、4袋も手に入れた」とほほ笑んだ。

 この日は葛飾区観光協会から広報課長のモンチッチも出演。モンチッチが出演した瞬間に、観客から「かわいい」「懐かしい」の声も上がった。モンチッチの販売元であるセキグチ(西新小岩5)の幡野友紀さんは「観光協会の広報活動として初の仕事で、多くの人に囲まれてとてもやりがいのある仕事だった。多くの人にモンチッチが愛されているのも体感できた。今後も区内の広報課長として葛飾区とモンチッチを世に広く伝えていきたい」と話した。

 地元商店街の石川宏太会長は「過去にこれまでの参加者が来る節分は初めて。2回で約1万人の参拝客が集まってくれた。今後もより多くの人が柴又に遊びに来てもらえるイベントを継続・発展させていきたい」と話す。

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