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葛飾の図書館で「夏休み1日図書館員」-公募締め切り迫る

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 葛飾区内の図書館12施設で現在、小学生対象の夏休み1日図書館員を募集しており、応募締め切りが7月5日までと間近に迫っている。

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 区内在住の児童たちに実際の仕事を知ってもらうことで、図書館に親しんでもらい、読書への関心を高めようとする同取り組み。対象は4年生以上の小学生。

もともとは、1989年に水元図書館(葛飾区東水元1)の1館のみが始めた企画だったが、応募が多く、手応えもあったため、1993年から区内全館での実施に。よりたくさんの希望者を受け入れるため、中央図書館(金町6)など、規模の大きな図書館では実施枠を3日間に拡大。昨年度は、定員185名に対し、223名の応募があった。

 一日図書館員は、グループ分かれ作業を行う。正規の図書館員と同じエプロンをつけ、「本の装備・受け入れ」「レファレンス」「本の貸し出し・返却・書架整理・配架」の仕事に分かれ、すべての仕事を担当する。

 中央図書館では、独自の取り組みも。「こち亀の作者のサイン色紙が見られると聞いたが、どうすれば見られるか」「こんな内容の話だが、本のタイトルが分からない」など、利用者からの質問を想定した問題を用意している。図書館員の助言のもと、児童たち自身の手で答えを見つけていく仕組みとなっている。

 体験した児童からは「レファレンスを調べるのが面白かった」「配架は大変だけれど、本の場所が分かってよかった」などの声が多く、中学生になってから、職業体験で再び体験しに来る児童も多いという。

 中央図書館の菊地純子さんは、「図書館には、たくさんの本や資料がある。それらを整理・保存して利用しやすくするのが、図書館員の仕事。利用者の要望の答えるために、話をよく聞く事も大切。図書館の仕事を知って、親しみをもってもらいたい」と期待する。

 受付は各図書館児童室で行う。募集人数は各館によって異なり、全館合計で185名。定員数を超える応募の場合は抽選となる。

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