金町にある「訪問看護ステーション はーと」(葛飾区東金町1)を中心に現在、「看(み)ます。生きます。この街で。プロジェクト」が行われている。
「人生の終わり」つまりは「死」が深く関わる内容の同プロジェクト。最期の瞬間を笑顔で送るために、必要なことやできること、誰に相談したらいいのかなどについて前向きに発信。「最期は自宅で迎えたい」と望む高齢入院者の多いという統計もあり、地域の力を借りながら自宅でみとることを推奨する。
12月21日には市民講座「いのちつぐ みとりびと」を「東京マリアージュ」(足立区)で開催。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になり、超高齢化社会が到来する「2025年問題」をはじめ、「どこで最期を迎えたいか」ということなどを話し合う「いのちを考える」シンポジウム。家族をみとる場面を多く撮影しているフォトジャーナリストの國森康弘さんが講演も行う。既に遠方からの予約も入っているという。
プロジェクトスタッフの富岡里江さんは、「いつ、何が、身内に起こるかわからない世の中で、自分が人に何ができるのか。一生懸命生きることを真摯(しんし)に捉え、自分はどう生きていきたいのか。そのようなことを特に20~,30代の若い世代にも広く知ってもらいたい」と話す。
当日は、介護食品の試食体験、介護・健康相談ブース(無料)、訪問看護ステーション利用者制作の手作り品販売なども予定する。
時間は12時30分~15時30分(12時開場)。参加費は大人=800円、小・中学生=500円。