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葛飾のシルバー楽団が25周年記念チャリティーコンサート

パワフルな演奏で会場を魅了する

パワフルな演奏で会場を魅了する

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 かつしかシンフォニーヒルズ(葛飾区立石6)モーツアルトホールで、4月11日「アンサンブルポニー・かつしか 第9回定期演奏会」が開催され、およそ500人近い観客が熱心な演奏に深い感銘を受けた。

バイオリン演奏しながら指揮を執る五十嵐さん

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 同団体は、区内初の本格的なシルバー楽団として1990年に結成。60歳から79歳まで平均年齢65歳の19人の団員で構成され、月3回の練習で楽器と楽曲に取り組んでいる。2年に一度の定期演奏会のほかに、区内外の公共施設や病院、ケアセンターで訪問演奏を行うなど精力的に活動。NHKやTBS「はなまるマーケット」にも生演奏出演し、その実力は折り紙付き。

 「四半世紀にわたり活動を続けることができたのも聴いていただける皆さまと、練習場として廃校の小学校を提供してくれた葛飾区のおかげ」と感謝の意を込め、今回25周年を記念してチャリティーコンサートを企画した。 

 前半は主にクラッシクと映画音楽を演奏。元東京都公立学校音楽教論で、同団体講師および指揮者の五十嵐淳さんは、会場を和ませるトークを交えながら曲紹介。さらに、子どものころからの夢だったという「バイオリンの演奏と交互に指揮を執りながら楽団をリード」する場面も。

 後半は、団員たちで考え選んだシャツスタイルに衣装替えし、「世界リズムの競演」のテーマでルンバやタンゴ、ジャズなどあらゆるジャンルの曲が演奏された。「てんとう虫のサンバ」や「お祭りマンボ」では、演奏に合わせて観客が歌ったり掛け声をしたりして、ステージと客席が一体となってリズムを楽しんだ。

 同楽団の演奏会は3回目という小山道子さん(江戸川区在住)に誘われて、今回初めて鑑賞した谷田弘子さん(73)は「太陽がいっぱいやコーヒールンバなど懐かしい曲が良かった。音楽を聴いて元気をもらった。これからは公演情報をかつしか広報などでまめにチェックしようと思います」とすっかりとりこになったという。

 同楽団会長の上原成介さんは「入団して15年。なかなか団員が増えない中、みんなで協力して乗り越えてきた。重たいものを運ぶことができないので楽器を置かせてくれる練習場を確保するのも一苦労なんです」と悩みを打ち明けるものの、「初心者でも長いブランクが開いてしまった人でも楽器が好きな人なら大歓迎。今後も活動を通して仲間や地域の触れ合いを深め、音楽への関心を広めていきたい」と意気込む。

 集められた寄付金は、葛飾区社会福祉協議会で高齢者、障がい者、子育て支援に充てられる。

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