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立石が拠点の少年少女合唱団、新小岩の施設で出張コンサート

音楽監督で指揮者の宮本氏

音楽監督で指揮者の宮本氏

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 新小岩地区センター(葛飾区新小岩2)で9月12日、区内在住の子どもたちで結成された「シンフォニーヒルズ少年少女合唱団」によるコンサートが開かれた。

元気いっぱい!ジュニアクラスの愛らしい合唱

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 同合唱団は2004年に結成以来、立石にある葛飾区文化会館(かつしかシンフォニーヒルズ)を拠点に、定期演奏会やクリスマスコンサートなど区内外で活躍してきた。現在は小学1~3年のジュニアクラスと小学4年~高校3年のシニアクラス合わせて約100人が在籍。高校生が低学年の面倒を見ることも多く、そうした世代を超えたつながりが美しいハーモニーを生み出している。

 今回のステージは、普段劇場に足を運ぶ機会が少ない人たちのために施設などへ出向いて歌う、いわゆる「アウトリーチ(出張)コンサート」。抽選で選ばれた年配者など約130人の観客は、歌い手の息遣いが感じられるほどの至近距離で、心を通わせ、重ね合う合唱の素晴らしさに酔いしれた。

 会場が一体となった場で合唱団が披露したのは14曲。「こいのぼり」「どんぐりころころ」「春の小川」などの童謡・唱歌から「鉄腕アトム」のオープニングテーマ曲まで幅広く選曲。4月に新団員が加わってからの半年間の成果を存分に出し切った。

 ジュニアクラスが単独で歌ったのは「かたつむり」と「ふじの山」。「シニアクラスに負けずに頑張るぞ~!」と拳を挙げると、2曲とも元気いっぱいの歌声と、歌に合わせて考えた愛らしい振り付けで会場を沸かせた。

 合間には、合唱団の音楽監督で指揮者の宮本益光さん(42)とジュニアクラスの楽しいトークが繰り広げられた。宮本さんがメンバーに「僕がどんな先生か言える人?」と言うと、メンバーの一人が「優しいけど、みんなから恐れられている」と告白し場内から笑いが起きた。「先生はやさしく教えてくれる」とたたえたメンバーには宮本さんからハグを求めるなど、普段の練習の楽しい様子が垣間見られた。

 さらに、卒団してもなお歌いたい元メンバーを中心に結成されたユニット「ensemble Sy-phon(アンサンブル シフォン)」から現役の音大生など3人の男女が高音の美しさを響かせた。

 アンコール曲は「ふるさと」。観客は自然と団員たちとともに歌い合い、終演後も会場は拍手が鳴りやまなかった。

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