東京理科大学葛飾キャンパス(葛飾区新宿6)で11月19日・20日、「理大祭」が開催され、子どもを中心に多くの地域住民が参加した。
東京理科大学が葛飾にキャンパスを新設して4年。4回目の開催となる理大祭は「地元と共に開催されるお祭り」を目指し、地域住民向けのイベントを多数用意した。
普段から理科大近くの住民がよく利用している食堂ではフリーマーケットが開催され、地域住民も出展するなど、多くの人が足を運んでいた。その横では葛飾地産の生鮮や熊本復興支援の物産展などが出展しており、地元以外の参加者に葛飾の良さをアピールしていた。
子ども向けのイベントとしては用意されたプラネタリウム、近隣の高校生が実験を行う「サイエンス夢工房」、キャンパス構内を回るクイズラリーを実施、用紙を手に持ち、正解を探し回る子どもたちの姿も。
大学構内をもっと知ってもらうべく開催したキャンパスツアーでは、普段学内関係者だけしか入れない図書館なども見学でき、受験を考えている高校生からは喜びの声が上がった。
屋外ではサークルによる食品販売だけでなく、地元柴又の和菓子屋「亀家本舗」が出展。隣ではバルーンアートを無料で作るイベントも行われ、子どもを中心に列を作っていた。大学奥にある図書館階上の大ホールでは音楽系サークルの発表があり、学園祭とは異なる落ち着いた雰囲気を演出していた。
葛飾地区理大祭実行委員会の藤沢一希委員長は「地域密着型の学園祭を目指してさまざまな試みに挑戦してきた。そのかいあって過去最高となる1万8000人もの来場者に恵まれた」と振り返り、「これからも金町の中で、より一層輝く理大祭を目指して活動していく」と意気込む。