葛飾の文具メーカー「北星鉛筆」(葛飾区四つ木1、TEL 03-3693-0777)で8月3日、鉛筆工場の見学会が行われた。
書家・粟津紅花さんが、鉛筆と箸(はし)の正しい持ち方を身につけ、箸文化の素晴らしさを知ってもらおうと取り組む「みんなのお箸(はし)プロジェクト」の一環。
夏休み中の子どもとその保護者を対象に企画した同イベント。この日は、同工場の杉谷龍一さんによる鉛筆の歴史に関する話、鉛筆工場見学、鉛筆を作る際に発生する大量のおがくずをリサイクルして作った、木のねんど「もくねんさん」を使った「ねんど体験」を行った。
杉谷さんは子どもたちに「なぜ、学校の筆記用具に鉛筆が使われているか」「自社の商品のリサイクルへの取り組み」「自社のアイデア商品のポイント」などを解説した。
杉谷さんは「大切な事は考え続けること。人のためになる事を考え続けていると、必ず誰かが自分を助けてくれる」と話す。
同イベントを企画した平沼芳彩さんは「ねんど体験が一番子どもたちの興味を引くと思っていたが、鉛筆に関する話が思った以上に注目を集めたことに驚いた。子どもたちには、鉛筆の持ち方だけでなく、さまざまな角度から日本文化を伝えられたと思う」と笑顔を見せる。