和太鼓グループ彩(さい)が、「『この世を目覚めさせる音』を一緒に奏でよう!プロジェクト」を立ち上げ、一般から集めた三三七拍子のリズムを、4月10日に「かめありリリオホール」(葛飾区亀有3)で行われた公演で音源として使った。
同グループは2005(平成17)年、東京大学のサークルとして結成され、葛飾区を拠点に活動を開始。海外公演も行うほか、近年ではタレントとのCM共演やテレビ出演、映画での和太鼓指導など、メディアでの活動領域も広がっている。
「目覚めよ、自分!目覚めよ、世界!」を合言葉とした同プロジェクトは、同グループの発案によるもの。きっかけについて、メンバーの齋英俊さんは「ある日の練習の終わりに、一本締めをするところを三三七拍子に変えてみた。たったそれだけで場の空気がとても明るくなった。暗いニュースが多い今、このリズムをみんなで奏でることで明るい気持ちになってもらえたら、と思った」と振り返る。
プロジェクトでは、ツイッターなどで明るく前向きなメッセージと三三七拍子を行っている動画を募集。集まった動画は70本にも上り、海外からも動画が寄せられた。編集された動画はユーチューブで配信しているほか、かめありリリオホールで行われた公演でも音源として使われた。
齋さんは「参加者からは楽しかった、とても元気が出たなど、温かい言葉をたくさん頂いた。このプロジェクトを実行してみて、皆さんの温かさに触れ、とても幸せな気持ちになった」と感想を述べた。
6月20日には、プロジェクト第2弾として武蔵村山市での公演も予定する。