タカラトミー、人生ゲーム最新作は「極辛」-世相反映したマス目登場

人生ゲーム極辛本体。ボードは通常の1.5倍になり、イベントの種類は1.7倍になる。

人生ゲーム極辛本体。ボードは通常の1.5倍になり、イベントの種類は1.7倍になる。

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 タカラトミー(葛飾区立石3)は4月23日、人生ゲームシリーズ最新作「人生ゲーム極辛(ごくから)」を発売する。

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 「人生ゲーム」は同社のヒットボードゲームシリーズで、1968(昭和43)年9月に発売されたもの。現在まで45種類のシリーズが発売され、累計1,200万個を販売する「ボードゲームの王道」として知られている。

 同商品はシリーズ46作目となり、同シリーズと同じくルーレットを回しマス目の指示に従いながら「就職」「結婚」を経てゴールを目指すもの。同作は昨今の景気を反映した「極辛」にしているのが特徴。「就職」イベントも同シリーズ最も難しい設定になるなど、世相を反映している。

 イベントの一部にも、本来シリーズではなかった「結婚」の前に「子どもができる」などの「できちゃった婚」をイメージさせるイベントや、「恋人にケータイをチェックされる」「メタボ改善のためにスポーツクラブに通う」「農作業を手伝う」など、時代に即したマス目が用意されている。

 また、同商品では「ノーマルコース」「ハードコース」の2種類に分かれ、ハードコースでは減給、株の下落、失言で人気が落ちるなど出費やトラブルが多発するなど、新たに設けられた「スパイラルゾーン」は一定のマス目に止まらないと通常のコースには戻れない。「人生のつらい部分が凝縮されている」と同社広報チームの鈴木さん。
 また、シビアな面だけでなく「キャリーオーバー制」を採用し一発逆転チャンスゲームも用意。ギャンブルゲームのマス目に止まったプレーヤーが商品を獲得できなければ賞金がプールされていき、賞金が膨らんでいく楽しみも増やした。

 発売を前に、人生ゲームを実際に行って、「4人中の2位でクリアした。このゲームを通していかに普通に人生を過ごすのが大変なのかを実感した(笑)」と鈴木さん。「ボードのサイズを1.5倍にし、マス目も従来の129マスから218マスに増えた。不景気な世の中であっても、ぜひコミュニケーションを取りながら楽しんでほしい」と商品をアピールする。

価格は3,990円。初年度の目標販売数は10万個。

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