葛飾区は区立図書館で9月1日、「電子書籍サービス」を始めた。

　新型コロナウイルス感染症対策として、来館せずにインターネットを通じてスマートフォンやタブレット、パソコンなどから電子書籍を借りて読むことができる同サービス。

　電子書籍は青空文庫を含む約8000冊で幅広い分野の書籍をそろえる。葛飾区内在住・在勤・在学の方が利用でき、貸し出し期間は2週間。ネットでクリックするだけでさらに2週間に延長可能（1回のみ）。書籍が貸し出し中の場合は予約することもできる。文字や写真は拡大できるほか、一部の書籍は音声読上げにも対応している。

　サービス開始初日は同サービスへ1447件のログインがあり、貸出数は約575件。1週間を経過した9月8日までの利用状況は、累計ログイン回数6652件、貸出数2119件、予約数1737件と多くの区民が利用した。

　区立図書館の担当者は「今後も随時、電子書籍数の拡張を予定している。忙しくてなかなか図書館に来館できないビジネスマンや学生、子育て中の方、図書館への来館が困難な方など幅広い方に利用してほしい」と話す。

　貸し出し・予約点数はそれぞれ2点まで。利用には葛飾区立図書館の利用登録が必要で、登録は各図書館窓口のほか、区内在住の中学生以上であれば、新規に限りオンラインでも可能。