葛飾・四つ木の「SCRATCH COFFEE」(スクラッチコーヒー、葛飾区四つ木1)が10月から、ランチの営業時間にアートワークショップを開いている。
地元サッカーチーム「南葛SC」の選手でアーティストの能登正人さんが参加者にポーリングアートをレクチャーし、「おうちに飾れるアート」をテーマに、10月は4日開いた。
ポーリングアートは現代アートの一つで、絵の具の流動性を用いて描く作品。今回のワークショップではカップの中に数種類の絵の具を入れてキャンバスに流して制作を体験する。キャンバスは丸型、四角型、ハート形から選べ、色彩区別がついてコップが持てれば2歳児からもできるという。
能登さんは「アートのワークショップを多くの人に体験してもらいたいが、絵を描いてもらうのはハードルが高いと感じた」とポーリングアートを用いた経緯を話す。「自分で作った作品が家に飾られるのは気持ちのいいこと。アートはもっと身近にあっていいもの。皆さんが実際にやることで、日々の生活が変わり豊かになれば」と期待を込める。
参加者の20代男性は「思っていたより簡単にできて、完成作品はそれらしいものに仕上がり、手軽にできて楽しいと感じた」と話す。
同店は昨年7月1日にオープンし、自家焙煎(ばいせん)のコーヒーやスパイスを利かせたカレーやタコライスなどのオリジナルメニューを提供している。今年4月に、南葛SCの選手が参加した「ウエルカムカツシカアートプロジェクト」で店の壁にウオールアートを描いてもらったことが縁で、ワークショップを開き、11月以降も不定期で開いている。
営業時間は、ランチ=11時~14時30分、ディナー=17時~21時。日曜・水曜定休。