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亀有在住の太神楽曲芸師が「流しの傘回し」 飲食店を元気にしたい

太神楽曲芸師の仙庭さん(右)と水仙さん

太神楽曲芸師の仙庭さん(右)と水仙さん

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 葛飾・亀有在住の太神楽(だいかぐら)曲芸師、仙庭(せんてい)さんと水仙(すいせん)さん夫婦が10月16日、亀有の居酒屋「うまいもん串酒場 ありがたや」(葛飾区亀有5)で流しの傘回しを行った。

店内で傘回しをする仙庭さんと水仙さん

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 2人は同店の一角で約20分、おめでたい口上を話しながら、毬(まり)や升、難易度の高いハート型のオブジェなどを和傘の上で回し、店内の客を楽しませた。

 仙庭さんは静岡県出身。役者を目指し上京後、劇団「東京キッドブラザース」に所属していた。1997(平成9)年に、日本の伝統芸能をモチーフとした舞台「YUME」に参加し、ドイツ、スイス、オーストリアの29カ所での公演に出演。同公演をきっかけに江戸太神楽と出合い、そのとき指導してくれた江戸太神楽十三代家元・鏡味小仙(現:丸一仙翁)さんに師事、太神楽のイベントや寄席にも出演するようになったという。妻の水仙さんも「YUME」に参加していたことから、現在は夫婦で活動している。

 仙庭さんは「ブランク期間があり、現在、改めて修業中。飲食店を元気にしたいという思いもあり、流しで縁起物の傘回しをすることを思いついた。今後も継続していきたい。400年の歴史を持つ江戸太神楽では獅子舞もあるので、機会があれば傘回しと獅子舞を合わせて披露し、日本の伝統芸能を知ってもらえれば」と話す。

 流しの傘回しは昨年7月に始め、現在は葛飾区内を中心に活動。これまで都内で30軒以上の店で傘回しを行っているという。店内だけでなく、商店街のパン店やうなぎ店の店先でも景気付けや客寄せとして傘回しを行っており、活動の幅を広げている。

 同店で傘回しを見た40代の男性は「傘回しは初めて見たが、店の中が明るい雰囲気になり元気をもらった」と話していた。

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