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柴又で「寅さんサミット」 過去最多の24地域参加、若者ファンの姿も

小学生の頃から寅さんが好きという20代のカップル

小学生の頃から寅さんが好きという20代のカップル

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 柴又帝釈天の名前で知られる題経寺(葛飾区柴又7)周辺で11月20日・21日、「寅さんサミット2021」が開催された。

当日販売した限定モデルの「寅チッチ・さくらチッチ」

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 同所を舞台にした映画「男はつらいよ」のロケ地となった地域との交流を目的に開く寅さんサミットは2015(平成27)年に始まり、今年で7回目。

 毎年ロケ地の自治体や団体が出店し、名産品の販売や観光PRなどを行う。今年は新たに5地域が加わり24地域が出店。過去最大の出店数となった。

 昨年・今年は新型コロナウイルス感染症対策を考慮して、例年人気となる映画の出演者が集うステージイベントを行わない縮小開催となったが、地元柴又の飲食店がロケ地にゆかりのある食材で提供するコラボメニューや、セキグチ(西新小岩5)のモンチッチとコラボしたぬいぐるみ「寅チッチ・さくらチッチ」限定モデルの販売もあり、映画ファンだけでなく多くの人でにぎわった。

 カップルで寅さんの衣装を着て参加した愛知県出身の20代男性は「小学校の頃から寅さんが大好きで何度も映画を見た。上京するときは柴又に住みたいと思い引っ越してきた。柴又の人は映画同様、温かくていい」と話していた。

 同じく「男はつらいよ」のファンという20代女性は「彼が映画を見ているうちに自分も好きになった」と話し、「恋の駆け引きでは、マドンナを思うあまり自ら身を引く潔さがかっこいい。現代にも通じる男らしさがある」と映画の魅力について語る。

 イベントの関係者は「以前まではアジア圏の人を中心に映画のロケ地を巡る寅さん世代の外国人旅行客が多かったが、近年は渥美清さんの没後に生まれた若い世代のファンが訪れることも。世代を通して愛されるのが寅さんのいいところ。ぜひこれからも柴又に立ち寄ってほしい」と呼び掛ける。

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