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立石在住・ウクライナ出身のナターシャ・グジーさん、チャリティーコンサート開催へ

番組ナビゲーターの田畑宗晃さんとナターシャ・グジーさん

番組ナビゲーターの田畑宗晃さんとナターシャ・グジーさん

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 葛飾・立石在住でウクライナ出身の音楽家、ナターシャ・グジーさんが3月28日、かつしかFMの情報番組「葛飾経済新聞ラジオ」の収録に臨み、深刻な戦時下にある故郷への思いを語った。

かつしかFMで番組収録中のナターシャ・グジーさん

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 ナターシャさんは6歳のとき、チェルノブイリ原発事故で被曝。その後、キエフに移住しウクライナの民族楽器「バンドゥーラ」の奏者として活躍、2003(平成15)年に縁あって来日し、現在も日本で音楽活動を続けている。

 長期化するウクライナ危機を受けて、「毎日家族や友人と連絡を取っているその最中にも、爆破音がして地下へ避難するといった、恐ろしい現実と向き合っている。これ以上、憎しみや悲しみの連鎖が起きないよう、自分にできることをするため、SNSでの発信などに取り組んでいる」と話した。

 19年間暮らしている葛飾でも、ウクライナ支援のためイベントができないかと考え、5月5日に高砂地区センター(葛飾区高砂3)で「チャリティーコンサート for ウクライナ」の開催が決定。2019年に行われた「細田ふれあい祭り・絆」に出演した際に知り合った細田自治町会の協力があり、今回の開催が決まったという。

 ナターシャさんは「葛飾は私にとって第二の故郷。私を通じて一人でも多くの葛飾区民にウクライナのことを知ってもらえたら」と話し、葛飾の好きなところを聞かれると、立石駅通り商店街の老舗唐揚げ店「鳥房」を挙げ、「店主が店にポスターを貼ってくれて、いつも応援してくれている」と、立石愛についても語った。

 番組の最後には、オリジナル曲「希望の大地」を紹介し、「一人一人が発信することで、少しずつ平和へ向かうと思っている。私は音楽が人々の心を一つにできるものと信じている」と締めくくった。

 今回収録した番組「葛飾経済新聞ラジオ」は、かつしかFMで4月1日7時5分から放送、音声プラットフォーム「Voicy(ボイシー)」でも同日配信し、いつでも聴くことができる。

 「チャリティーコンサート for ウクライナ」は5月5日、高砂地区センターで開催。子どもの部=11時30分~、一般の部(前半)=14時~、一般の部=16時~。各部共、定員100人。参加無料。事前申込制。当日、ウクライナへの支援募金を行い、集まった募金はウクライナ大使館へ届ける。

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