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柴又帝釈天附属幼稚園でサーカス公演 オリジナルストーリー「寅さんとなかまたち」

園庭でサーカスショーを行う「ふわふわサーカス」のメンバーの皆さん

園庭でサーカスショーを行う「ふわふわサーカス」のメンバーの皆さん

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 柴又帝釈天附属ルンビニー幼稚園(葛飾区柴又7)の園庭で3月26日、「ふわふわサーカス」(杉並区)による屋外サーカスショーが開催された。

シルク・ドゥ・ソレイユ元メンバーによるパフォーマンス

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 ふわふわサーカスは「0歳から楽しめる、世界でいちばん優しいサーカスを」をコンセプトに、演劇スタイルを取り入れた本格的なサーカスショーを行う団体。同園ではコロナ禍でさまざまなイベントが中止になっており、園長で柴又帝釈天の僧侶でもある早崎淳晃さんが「園児やその家族が楽しめるイベントが開けないか」と悩んでいたところ、園児の保護者で同団体のメンバーとつながりがあった興梠賢吾さんがサーカス公演を提案したという。

 企画が立ち上がったのは2年前だったが、緊急事態宣言発出や天候により2度の延期。興梠さんは「やっと開くことができた」と、開催の喜びを語る。

 当日も天候には恵まれなかったものの、卒園を迎えた年長の園児や在園児など約120人がショーを鑑賞した。同サーカスでは、開催する地域の特徴を盛り込んだ演目を取り入れる演出も行っており、今回は柴又にちなみ「寅さんとなかまたち」というオリジナルストーリーを上演。寅さんに扮(ふん)した園職員や園児の父親グループ「親父の会」メンバーらも出演し、ショーを盛り上げた。寅さんの衣装は、実際に「男はつらいよ」の映画で使われたものを松竹から借りたという。

 同団体代表のリードたまきさんは、開催について、「コロナ禍でエンタメに触れる機会がない子どもたちに、テレビやユーチューブだけではなく生で観て体感してほしい」と話す。ショーの中では、シルク・ドゥ・ソレイユの元メンバーによる約4メートルの高さからつるした布を使ったパフォーマンスや劇団四季の元メンバーによる歌唱などの演目も行われた。

 園児らはショーに向けて制作したオリジナルステッキを振ったり、演者と一緒になって歌ったりするなど、最後まで飽きる様子も見せずに鑑賞。参加した6歳の園児は「サーカスはテレビでしか見たことがなかったから楽しかった。家に帰ったらママに『楽しかった』と教えたい」とうれしそうに話した。

 早崎さんは「子育て世代の家族が家の中にこもらなければならない状況が続いていて、地域とのつながりがなかなか持てない。このようなイベントをきっかけに、幼稚園の思いが家庭に届けば」と思いを込める。

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