「そろばん教室88(ぱちぱち)くん」が6月、イトーヨーカドー四つ木店(葛飾区四つ木2)に開塾した。経営はセイハネットワーク(福岡県福岡市)で、葛飾区での出店は初となる。
1985(昭和40)年創業の同社は福岡市博多区内に本社を置き、英語教室運営を中心に展開。そろばん教室は全国的に減少傾向にあるというが、同社では9年前より全国で教室を展開しており、同教室は東日本で78校目となる。
同社の東日本そろばんブロックマネジャーの小林久子さんは、そろばんがもたらす効果について、「暗算力はもちろん、集中力や記憶力も培われる。基礎学力と心身面の向上につながる」と話す。同教室は年少児から通え、講師巡回型の少人数制で「一人一人きめ細やかに指導する」のが特徴だという。
ショッピングセンター内に教室を構えるのも同社の特徴。イトーヨーカドー四つ木店を出店場所に選んだ理由について、小林さんは「イトーヨーカドーは近隣の皆さんの生活の基盤になっている。お子さんが学んでいる間に買い物ができ、送迎しやすい駐車場や駐輪場があることで、保護者の皆さんも通わせやすい。葛飾区を含めた周辺エリアの中で今回は初の出店」と話す。
これまで同教室に入会したほとんどが、初めてそろばんに触れる幼児や児童。年少児と年中児が対象の入門コースでは入会当初、数字の読み書きができなかった児童も、1カ月ほどでしっかり書けるようになったという。「子どもたちの吸収力、成長の早さは著しい。壁を乗り超え、成長していく過程が見られることは、教えることの醍醐味(だいごみ)の一つ」と小林さんは目を細め、「そろばんは子どもたちの成長の糧になる非常に良い習いごと。体験に来てもらい、そろばんの楽しさ、奥深さに触れてほしい」と呼びかける。