葛飾区立清和小学校(葛飾区立石6)で8月22日、児童と保護者を対象とした区主催の「断熱ワークショップ」が開かれた。
葛飾区は、カーボンニュートラル達成に向け2020年2月6日、2050年までに温室効果ガス(二酸化炭素)の排出量ゼロを目指す「ゼロエミッションかつしか」を宣言。クリーンなエネルギーや省エネルギーを区民の生活に浸透させ、脱炭素社会の構築を目指している。
区内小中学校には全校にエアコンが設置されているが、老朽化などによる建て替えが未実施で、多くの学校でコンクリートがむき出しとなっている状況。これらの学校の教室内は、壁に断熱材が施されていないため冷暖房効率が悪く、省エネ対策が課題となっている。
今年の春休みには、試験的に同小6年2組の教室の壁に断熱材を設置するなど断熱改修を実施。断熱改修をしていない隣接する教室とで温度がどう変化するかについてデータ収集を行った。
今回、夏休み期間を利用し、6年1組の断熱改修を実施するに当たり、同小に通う児童らに向け、区職員が地球温暖化やカーボンニュートラルなどについて一緒に考えるワークショップを開催。実際に改修で用いる断熱材に触れ、記念に絵を描いたり、クイズ形式の座学を楽しんだりしながら断熱効果による省エネの大切さを学ぶ機会を提供した。