葛飾区立中川中学校(葛飾区東四つ木1)で10月19日、無農薬米を使った給食の提供が始まった。
化学肥料や農薬を使わない無農薬米の学校給食は全国的にも珍しく、今回は葛飾区内の老舗米穀店の協力を受け実現した。区内の学校給食では初の試みで、「将来ある子どもたちがキラキラ輝く未来を迎えてほしい」という願いを込めて「きらめき給食」と名付けたという。
目々澤幸雄校長は「学校給食で無農薬米を提供することは、有機農法を行う農家が少なく、値段も高価であるため難しいとされているが、2年前からPTA役員と栄養士と話し合い、準備を進めて、ようやく実施することができた」と振り返る。
無農薬米を食べた感想について、2年1組の大橋千波さんは「食感がモチモチしておいしかった。お米の味を感じられる良い機会になった」と言い、同じクラスの栃倉悠斗くんは「無農薬米を作っているビデオを見て、生産者の人が苦労して作っていることが、よく分かった」と感想を話した。
今回のメニューについて、同校栄養士の大角麻衣さんは「おかずは肉じゃが、焼き魚などご飯をおいしく引き立てる献立を考えた。児童たちがおいしかったと言ってくれてうれしい」と話す。
同校PTA会長の太田弘一郎さんは「イベントではなく、定期的に提供することで児童と親御さんに、なぜ無農薬が良いのかを考えてもらうのが目的」と話し、今後については、「学期ごとに一度のペースで提供し、最終的にはオーガニック給食を葛飾区内の学校に普及していくのが目標」と意気込む。
中川中学校では今後、学期ごとに1回のペースで「きらめき給食」の提供を予定している。