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亀有に「こち亀」観光施設建設へ 地元住民「25年来の夢かなった」と喜ぶ

亀有駅からアリオ亀有へ続く道沿い「こち亀」観光施設イメージ (c)秋本治・アトリエびーだま/集英社

亀有駅からアリオ亀有へ続く道沿い「こち亀」観光施設イメージ (c)秋本治・アトリエびーだま/集英社

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 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(通称=こち亀)の舞台である亀有に、同作品をテーマにした観光施設が建設される。葛飾区が2月7日、令和5年度当初予算案の記者会見で詳細を発表した。

漫画のコマ割りを再現した「こち亀」観光施設

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 同作品は、1976(昭和51)年に連載が始まったギャグ漫画。主人公の両津勘吉が亀有公園前派出所を舞台に活躍する漫画は2016(平成28)年まで連載され、現在まで201巻の単行本が発行されている。

 観光施設は、亀有3丁目の民有地を借り上げて建設する。延べ床面積は540平方メートルで、地上5階建て。建築費は施設内の展示物制作費を含めおよそ11億7,000万円を予算計上する。

 施設の外装は漫画のコマ割りを再現し、1階受付は派出所をイメージしたデザインにする。「派出所の上に自分の記念館を作ってしまった両さん。それに気付いた大原部長は激怒する」といった一つのストーリーで施設全体をつなぎ、「来館者は大原部長からの依頼で、逃げ出した両さんを追いかけ館内を巡る」という設定。各フロアにはストーリーに沿った展示物を配置し、施設から亀有周辺への回遊を促すという。

 同施設の建設について、葛飾伊勢屋(葛飾区亀有3)の佐藤尚吾社長は「長年の悲願。『両さんどら焼き』を作った1998(平成10)年、こち亀でまちおこしができないか思案した」と振り返り、「どら焼きの製造から、銅像の設置、地域でのベーゴマ大会を通じて、今回の観光施設の設置まで25年の歳月がかかった。長かったが夢がかなった」と感想を話す。

 同施設は2024年度の完成を目指す。

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