「渡辺明杯 かつしか子ども将棋大会2023」が9月18日、テクノプラザかつしか(葛飾区青戸7)で行われた。主催は、日本将棋連盟葛飾支部、葛飾区将棋連盟、葛飾区、葛飾区教育委員会。
同大会は葛飾区お花茶屋出身のプロ棋士・渡辺明九段の名を冠して2018(平成30)年に始まった。コロナ禍で2年間開催が見送られたが、昨年再開。4回目となる今回は、区内や近隣県より過去最高となる220人を超える子どもたちが参加した。
参加者は棋力によってA級・B級・C級にクラス分けされ、トーナメント戦を争った。最上位のA級・チャレンジクラスの優勝者は渡辺九段との記念対局に挑戦。トーナメント戦を終えた子どもたちは自由対局を楽しみ、会場に設けられた指導対局コーナーでは、プロ棋士との対局で将棋を学んだ。
地元葛飾で子どもたちと交流した渡辺九段は「自分の名前をつけてもらった大会が、プロを目指す子どもたちの目標になってくれたのはうれしい」と話し、「全体的にレベルが高い。特に上位に来る子どもはやる気がみなぎっていて頼もしい。これからも大会を続けて、葛飾に貢献していきたい」と意気込む。
大会を担当した葛飾区生涯学習課の楠本日向子さんは「渡辺九段の活躍が子どもたちの励みになる。これからも葛飾区を中心に将棋が盛り上がってほしい」と期待を込める。