「第3回CyberSakura（サイバーサクラ）」本戦部門の決勝ラウンドが3月24日、福井県鯖江市で開かれ、ココロエデュケーションラボ（葛飾区亀有3）の中高校生チーム「亀有STORK MK II」が全国3位に輝いた。

「第3回CyberSakura」全国3位が決定

　同大会は、日本国内の中学生・高校生・高専生を対象に、日本の未来のサイバーセキュリティー分野を担う人材の育成を目的とした教育プログラムで、仮想環境でセキュリティーの脆弱（ぜいじゃく）性を発見・修正するなどでスコアを獲得し競う。

　予選ラウンドを突破し、決勝ラウンドで日本一を目指す「本戦部門」と、少人数から参加でき、自身の実力を試す「エントリー部門」があり、今大会は合わせて33チーム、参加者数112人が参加し過去最大となった。

　同チームは、同団体の「ココラボキッズクリエイターアカデミー」の生徒で、メンバーは、遠田（とおだ）陽記さん（高専3年）、関口寧生さん、大谷弘多朗さん（以上、高校1年）、遠田（おんだ）健晴さん（中学2年）の4人。遠田陽記さんは「自信はなかったが決勝ラウンドまで進み、3位になってとてもうれしい。この大会での経験を生かして今後も学んでいきたい」と話す。

　指導している川原優さんは「予選は接戦が続いていたが、彼らならやってくれると思っていた。セキュリティーは今後必ず必要な分野になってくるので、より楽しくセキュリティーについて勉強できる環境を整え、多くの生徒を育成していきたい」と意気込む。

　ココロエデュケーションラボ代表の森谷哲さんは「以前は電子工作とBASICプログラミングの教室だったが、子どもたちが成長し、セキュリティー関連やゲームプログラミングなど、幅広く教えるまでに至った。ICT技術はもちろん、今の社会を生き抜く人間力を身につけることも目指しており、コミュニケーションワークショップも行っているので、今回の大会でチーム連携が取れたことが結果につながったのでは」と振り返る。