タカラトミーアーツ（葛飾区立石3）が7月に販売した「体験王～鑑識捜査編～」が、ネット販売などで注目を集めている。

　同商品は血液鑑定・ペーハー測定・顕微鏡観察・指紋検出の4つの体験キットをパッケージ化したもの。指紋検出では実際に警察で使われたことのあるアルミニウムの粉末を使用するなど、本格的な内容になっている。

　開発に関して同社アーツトイ企画部の津久井朋子さんは「商品の企画コンセプトとして『なかなか体験できない職業の疑似』があり、第1弾として警察の鑑識を採用した」と話す。開発にあたっては警察官経験者から得たアドバイスも反映させたという。

　販売から1カ月が経過し、販売も順調に推移している。特にネットでの売り上げが好調で、同商品のメーンターゲットである20～30代の男性が買い求めるという。同社広報部の有賀さんは「子どものおもちゃというよりも、子どものころに体験したかった大人がメーン。価格も子どものおもちゃとしては高めだが、自分のために購入する男性が多い」と話す。

　商品開発に携わった林さんは「子どもの職業体験がはやっているが、今の大人でも職業を変えて遊びたい気持ちがあるはず。そのニーズに合わせた体験シリーズを開発していきたい」と今後について話す。

　価格は2,499円。全国の百貨店・玩具専門店などで取り扱っている。