亀有の商店街におにぎり専門店-地元お好み焼き店オーナーが開店

通常の2倍近いボリュームのおにぎりを持つ吉田さんと、従業員で甥の正則さん。

通常の2倍近いボリュームのおにぎりを持つ吉田さんと、従業員で甥の正則さん。

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 亀有南口のおにぎり専門店「多司(たし)」(葛飾区亀有3、TEL 03-6662-6166)が3月8日にオープンし、早くも地元客でにぎわいをみせている。

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 亀有南口の亀有銀座商店街(ゆうろーど)の中程に位置する同店は、名古屋を拠点に展開するフランチャイズ店。通常80~100グラム程度のおにぎりが主流だが、同店では1個170グラムのボリューム感のあるおにぎりを105円から販売する。商品はサケ、たらこ、高菜など定番の具材から季節限定のものまで20種類ほどをそろえるほか、総菜としてコロッケやメンチカツなどの揚げ物も扱う。手軽にテークアウトできることから、地元商店街で働く利用客も多く、開店から2週間経つ現在も客足が途絶えない。

 同店は3階建てのビルの中で営業しており、同ビルに同居する2階のお好み焼き店「嵯峨野」や、同店に隣接する美容室「BIJIN」はともに同店オーナー・吉田繁さん(52)の兄弟が経営しており、スタッフも家族が中心。同じ敷地で家族全員が働いていることについて、吉田さんは「今では珍しいと思われがちだが、自分たちにとっては当たり前の風景。一緒に働くことは幸せに感じる」と話す。

吉田さんは和食などの板前経験を積み、25年ほど前に兄弟で「嵯峨野」を開店。同店の「看板おやじ」として観光客からも人気がある。今回おにぎり店を始めたきっかけは、同ビルにテナント出店していたブティックが撤退し、家族に開店を勧められたから。同店については、「あまりこだわらないのがこだわり。難しい作り方にこだわるよりも、気ままにおいしく食べてもらいたい。その点ではお好み焼きもおにぎりも同じ」とお好み焼きとおにぎりの共通点について話す。

利用客の中には、お好み焼きを食べてから家族への土産におにぎりを買って帰る客もいるという同店。吉田さんは「ここでやっていると顔見知りばかりで誰もが常連のよう。地元の人に愛される、道すがらのぞいてもらえるような店にしていきたい」と笑顔で話す。

 営業時間は9時30分~18時30分。火曜定休。

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