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タカラトミー「ギガプリン」の販促ソングが海外で人気に-開発者「狙い通り」

同社の動画サイトを持つ黒岩さんと、プリンをかぶる平林さん

同社の動画サイトを持つ黒岩さんと、プリンをかぶる平林さん

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 タカラトミー(葛飾区立石7)が販売していた商品「ギガプリン」の店頭用PVが海外の投稿サイトで人気になり、同社ホームページのアクセス数が伸びている。

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 動画が話題になったのは英語圏で最大級の規模を誇る画像掲示板「4chan」が発祥とされている。同サイトでYouTubeに投稿されたアドレスがリンクされ話題に。クセになるリズムとメロディーは、その後動画を見たユーザーたちがギガプリンの歌に合わせて踊ったり、自ら演奏するなどの現象が発生するほどで、ブームになりつつある。

 同商品を開発したライフマーケティングチームの黒岩和信さんは「取材の依頼があるまで気付かなかった。驚いている。閉鎖しようと思っていたサイトも数百倍のアクセスがある」と話す。

 企画段階からインパクトが強かった同商品は2008年秋に発売。「通常は何度もスタッフともむ作業があるが、この商品に関しては勢いで全て進んだ」と振り返る。

 PVは玩具店などで上映するために制作したもの。限られた予算の中で制作したため、「出演者のほとんどが自社のスタッフや知り合いの子どもなど。制作中も笑いながら進行していった」。 PVは予想以上の反響で、曲に対しての問い合わせがあり、「狙い通りの反響があった」ため、CDを制作して販売。しかし「全く売れなかったと聞いている」と笑う。

 同商品の企画デザインを担当した平林千明さんは「とてもうれしい気分。海外の人は作品を作って返事してくれるのでなおうれしい」と感想を話す。開発に関して、平林さんは「一見バケツにしか見えない商品なので番組制作だけでなく、しっかりとした世界観で見せる工夫をした」と制作の裏側を披露。アニメのプリンには「ギガプリオくん」というキャラクターを作るなど徹底した。

 生産は昨年で終了しており、現在は購入することができない。「この商品をきっかけに、商品コンセプトに世界観を作り込む多くの商品を生み出している。ぜひほかの商品も見てほしい」(黒岩さん)、「今後もよりよい商品を生み出し、みんなに気に入ってくれる世界観を楽しんでもらえれば」(平林さん)と、それぞれ話す。

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