葛飾区は6月2日から、区内7カ所の公園で放射線量の測定を始めた。
測定開始に関して、同区環境課の八島さんは「都では放射線量の測定を行っていたが、地上18メートルでの測定や、新宿から葛飾まで20キロ近く離れている点などがあり、区民から独自の測定を求められていた」と話す。
今回は、学校や保育施設の庭などで使われているダスト舗装を使用している区内7カ所の公園のうち4カ所で測定。測定には放射線技師を育成している中央医療技術専門学校(立石3)の協力を得てシンチレーション式サーベイメーターを使用。従来使用されているガイガーカウンターよりより正確な数値を測定することが可能で、1台の測定器で各カ所を測定する。
2日午前9時から水元中央公園で行われた測定では、4カ所で毎時0.21~0.28マイクロシーベルトが観測された。測定結果は区のホームページで公表された。八島さんは「今後も午前中に測定し、午後には公開していく流れで行っていきたい」と話す。
併せて、区の保健所・保健センターでは放射線による健康相談窓口を開設。保健所の中島課長は「主に食料や飲料についての質問や相談が全体の8割を超えている。現在は4月までに比べて落ち着いてきたが、問い合わせは来ている」と話す。