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柴又で山田雅人さんらが寅さんトーク-「初代マドンナ」光本幸子さんを語る

山田雅人さん(左)と佐藤利明さん

山田雅人さん(左)と佐藤利明さん

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 葛飾柴又寅さん記念館(葛飾区柴又7)で2月24日、「佐藤利明×山田雅人ミニトークライブ」が開催された。

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 娯楽映画研究家の佐藤利明さんと一緒に同作品を鑑賞する企画「男はつらいよin柴又帝釈天」の一環として開かれた同イベント。通常は入場者のみに向けられていたゲストスピーカーとのトークショーだが、今回は同館無料休憩室内で急きょ開いた。

 今回のゲストスピーカーはタレントで俳優の山田雅人さん。山田さんは同作品の大ファンとして知られ、第47作「男はつらいよ 拝啓、車寅次郎様」に出演する経歴を持つ。山田さんはトークライブ中、「何で自分が選ばれたかと聞いたら、寅さんファンだという理由で抜てきされたと聞いた」とエピソードを語り、会場を沸かせた。

 トークでは、2月22日に食道がんで亡くなった、「初代マドンナ」として帝釈天の娘・冬子役を演じた光本幸子さんの話題にも及んだ。佐藤さんは1作目でお嬢さん(=光本さん)を豚モツ焼きに連れて行く寅さんのシーンを説明し、「渥美さんは猫のエピソードをそこで話すが全部アドリブ。光本さんは本番中、笑いをこらえるのが大変だったそうだ」とインタビューの思い出を話す。

 山田さんも第1作の思い出や、大阪の少年時代に見ていた同作品の思い出を披露するなど、互いにファンぶりを披露。会場にいる寅さんファンたち約50人たちは大きくうなずくしぐさで2人の会話に耳を傾けた。

 その後、2人を先頭に同館内を案内した後、オープニングでも登場する江戸川土手を散歩し、帝釈天で参拝。帝釈天でいったん散会し、上映会の本イベントへと流れた。

 「男はつらいよ」の魅力に関して山田さんは「笑いながら泣けるという作品はこの作品のみ。笑いながら泣くという感情を同時に出させるのは芸の究極であり、渥美さんにしかできない。それが作品に入りこむ一番の魅力」と話す。

 光本さんについて、佐藤さんは「御前様(=笠智衆さん)も亡くなったとニュースになるが、お嬢さんもおばちゃんもスクリーンに行けばいつでも会える。とても残念だけど、作品に向かえば元気な姿に会える」と話した。

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